エリア、リージョン、ゾーン/グループ

本ページの目的

リソースの収容単位となるエリア、リージョン、ゾーン/グループの定義について説明いたします。


概要

本サービスでは、お客さまは各メニューについて、最大3階層のロケーション情報を設定することが可能です。

階層

和名

英名

概要

第1階層

エリア

Area

エリアを分けることでお客さまは地域、ビルレベルの分散が可能です。
これにより、お客さま自身で大規模災害などに対する災害対策を実現できます。
エリアは所属するリージョンを選択頂くことで選択可能です。
(明示的にエリアを選択する画面等はありません)

第2階層

リージョン

Region

リージョンを分けることでお客さまは管理システム、ネットワーク基盤、物理収容設備レベルの分散が可能です。SDPFクラウド/サーバーではリージョン単位に管理システム、ネットワーク基盤、物理収容設備を独立して構築しています。そのためお客様はリージョンを分けることでシステム、ネットワーク全体の故障などに対する対策や収容設備の故障などに対する対策を実現できます。​
なお、複数のリージョンが同一のデータセンターに収容される場合があるため、ビルレベルの分散が必ず担保されるわけではありません。​
リージョンには、通常のリージョン(JP1~)とGL1リージョンの二種類があります。​
通常のリージョンの詳細は、こちらを参照ください。GL1リージョンは他社のサービスを調達して弊社から再販する等、通常のリージョンとは違う考え方のメニューを提供するためのリージョンとなります。

第3階層

ゾーン/グループ

Zone/Group

ゾーン/グループを分けることでお客様は物理収容設備レベルの分散が可能です。
これにより、お客さま自身で収容設備の故障などに対する対策を実現できます。
なお、ゾーンは将来のサービス拡張性のために用意してあり、現在は必ずゾーン1となります。
概念図

エリア、リージョン、ゾーン/グループの概念図


エリア

内容

リージョンの上位概念で複数のリージョンを配下に持つことがあります。エリアは、地域レベルの集合単位となります。
エリアのイメージ

エリアのイメージ


リージョン

内容

エリアの下位概念であり、1エリアの中に複数のリージョンが存在することがあります。また、リージョンは本サービスの管理システムなどの単位となります。
なお、複数のリージョンが同一のデータセンターに収容される場合もありますのでご注意ください。

注釈

各リージョンのロケーションについては後述の「各エリア、リージョンの情報」を参照ください。


ゾーン/グループ

内容

リージョンの下位概念で、1リージョンの中に複数のゾーン/グループが存在することがあります。ゾーン/グループはサーバー、スイッチ、ストレージなどの収容設備の集合単位となります。
ゾーン/グループを指定可能なサービスについては、冗長化等の目的で複数リソースを利用する際にゾーン/グループを指定することで複数のリソースが収容される設備を分離することができます。なお、ゾーンは必ずゾーン1となります。
ゾーン/グループのイメージ

ゾーン/グループのイメージ


補足:ベアメタルサーバーメニュー、サーバーインスタンスメニュー、ストレージカテゴリにおけるグループの違い

ベアメタルサーバーメニュー、サーバーインスタンスメニュー、ストレージカテゴリではグループの考え方に違いがあるため、本項にて補足をいたします。

ベアメタルサーバーメニューにおけるグループ

ベアメタルサーバーにおけるグループは、複数のスイッチで構成された設備単位の名称です。
お客さまは、複数のグループから 1 つのグループを選択することができます。
お客さまは、グループを分けることで、必ず物理的に異なるスイッチに収容することができます。
(お客さまが、同一グループにベアメタルサーバーを設定した場合、ベアメタルサーバーは同一のスイッチに接続する可能性があります。)
これにより、物理スイッチの故障対策を備えたシステムを構築可能です。
ベアメタルサーバーメニューにおけるグループ

ベアメタルサーバーメニューにおけるグループ

サーバーインスタンスメニューにおけるグループ

サーバーインスタンスにおけるグループは、複数の物理サーバーで構成された設備単位の名称です。
お客さまは、複数のグループから 1 つのグループを選択することができます。
お客さまは、グループを分けることで、サーバーインスタンスを必ず物理的に異なるサーバーに収容することができます。
(お客さまが、同一グループにサーバーインスタンスを作成した場合、サーバーインスタンスは同一の物理サーバーに作成される可能性があります。)
これにより、物理サーバーの故障対策を備えたシステムを構築可能です。
サーバーインスタンスメニューにおけるグループ

サーバーインスタンスメニューにおけるグループ


ストレージカテゴリにおけるグループ

ストレージにおけるグループは、複数の物理ストレージで構成された設備単位の名称です。
お客さまは、複数のグループから 1 つのグループを選択することができます。
お客さまは、グループを分けることで、ストレージボリュームを必ず物理的に異なるストレージに収容することができます。
(お客さまが、同一グループにストレージボリュームを作成した場合、ストレージボリュームは同一の物理ストレージに作成される可能性があります。)
これにより、物理ストレージの故障対策を備えたシステムを構築可能です。
ストレージカテゴリにおけるグループ

ストレージカテゴリにおけるグループ

注釈

Wasabi オブジェクトストレージには上記のグループの概念はありません。


複数グループを利用した冗長構成について

  • 本サービスでは基本、1 ゾーンに 2つ以上のグループを提供しており、ゾーン内で冗長構成を組む際には、異なるグループで構成いただくことを推奨します。
    ※単一グループ内で冗長構成を組むと、同一設備 (スイッチ、物理ホスト、ストレージ) に収容される可能性があるため。
  • 本サービスでは、グループ A やグループ B 内での増強が難しくなった等の理由により、グループC以降(C,D,E…)を提供する場合があります。また、リージョンによりグループ構成が異なっているため、 以下の冗長構成を組むことを推奨します。

    • JP1,JP4,JP5,JP6,JP8リージョンの場合、「グループA」と「グループB」で冗長構成を組むことを推奨します。

    • JP2リージョンの場合、「グループ A, C」と「グループ B, D」で冗長構成を組むことを推奨します。

    • JP7リージョンの場合、「グループ A」と「グループ B」と「グループC」から2つ以上のグループで冗長構成を組むことを推奨します。

    「グループ A, C」内や「グループ B, D」内で冗長構成を組んだ場合、グループが異なれば収容設備 (スイッチ、物理ホスト、ストレージ) を分散させることは可能ですが、収容設備に関する工事時間が同一となる可能性があります。

  • 本サービスでは、定期的なメンテナンスの場合、メンテナンスウインドウで定義する時間帯で工事を実施しておりますが、メンテナンスウインドウ内で実施する工事時間 (実際に作業を行い影響が生じる可能性のある時間) については、グループの冗長構成を考慮し、以下のように計画いたします。冗長構成を考慮した工事計画により、収容設備 (スイッチ、物理ホスト、ストレージ) に関する計画的なメンテナンスの工事時間についても分散することができます。

    • JP1,JP4,JP5,JP6,JP8リージョンの場合、「グループ A」と「グループ B」で工事が重複しないように計画します。

    JP1,JP4,JP5,JP6,JP8リージョンの場合の冗長構成
    • JP2リージョンの場合 、「グループ A, C」と「グループ B, D」で工事が重複しないように計画します。

    JP2リージョンの場合の冗長構成の例
    • JP7リージョンの場合、「グループ A」と「グループ B」と「グループC」で工事が重複しないように計画します。

    JP7リージョンの場合の冗長構成の例

補足:ワークスペースとテナント

内容

ワークスペースとは、 Smart Data Platform サービスで提供される各種リソースを管理するための論理的な管理単位です。
ワークスペースは内部でリージョンに所属するテナントを管理します。ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス、ロジカルネットワークといったリソースは全てワークスペース内のテナントに配置されます。
ワークスペース内のテナントは 1 リージョンにつき 1 つのテナントのみとなります。
お客さまは 1 つの Smart Data Platform サービス契約の中で、1 〜 100 のワークスペースを作成することができます。
Smart Data Platform の各メニューをご利用いただく際にまず、ワークスペースを作成いただく必要があります。
またワークスペースごとにそのワークスペースへのアクセス権をユーザー単位で設定することができます。
ワークスペースにアクセス権を設定すると、ワークスペース内のテナントにも自動的にアクセス権が設定されます。
収容単位ではなく、ユーザーの権限グループの単位となりますので、エリア、リージョン、ゾーン/グループの設備収容単位とは概念が異なります。
ワークスペースとテナントのイメージ

ワークスペースとテナントのイメージ


各メニューで指定できる範囲

各メニューで指定可能な収容単位は以下のとおりとなります。

メニュー

リージョン

テナント

ゾーン/グループ

< 共通機能 >

テナント

Y

N

< 可視化 >

TIBCO Spotfire®

N ※1

Y

N

< ハイパーバイザー >

vSphere

N ※1

Y

Y

Hyper-V

N ※1

Y

Y

< 物理サーバー >

ベアメタルサーバー

N ※1

Y

Y

< 仮想サーバー >

サーバーインスタンス

N ※1

Y

Y

イメージ管理

N ※1

Y

N

< ストレージ >

ブロックストレージ (IO 確保型)

N ※1

Y

Y

ファイルストレージ (スタンダード)

N ※1

Y

Y

< プラットフォームサービス >

IaaS Powered by VMware

N ※1

Y

N

< パートナークラウド >

Power Systems

N ※1

Y

N

Hybrid Cloud with Microsoft Azure

N ※1

Y

N

Hybrid Cloud with GCP

N ※1

Y

N

Hybrid Cloud with AWS

N ※1

Y

N

< バックアップ >

Arcserve Cloud Direct

N ※1

Y

N

< 構築/開発ツール >

WebRTC Platform SkyWay

N ※1 ※2

Y

N

< 相互接続/関連サービス >

クラウド/サーバー インターネット接続ゲートウェイ

N ※1

Y

Y

クラウド/サーバー Flexible InterConnect 接続ゲートウェイ

N ※1

Y

Y

クラウド/サーバー コロケーション接続 (CIC)

N ※1

Y

Y

クラウド/サーバー テナント間接続

N ※1

Y

N

クラウド/サーバー リージョン間接続

N ※1

Y

Y

< インターネット/関連サービス >

DNS

N ※1 ※2

Y

N

< クラウド/サーバー ローカルネットワーク >

ロジカルネットワーク

N ※1

Y

N

共通機能ゲートウェイ

N ※1

Y

N

ロードバランサー

N ※1

Y

Y

Managed Load Balancer

N ※1

Y

Y

< クラウド/サーバー ネットワークセキュリティ >

ファイアウォール

N ※1

Y

Y

Managed Firewall / Managed UTM / Managed WAF

N ※1

Y

Y

セキュリティグループ

N ※1

Y

N

< リソースモニタリング >

クラウド/サーバー モニタリング

N ※1

Y

N

※1: 直接リージョンを指定することはできませんが、ワークスペースを指定することでリージョンの指定が可能です。
※2: ワークスペース作成後、メニューを利用いただく流れとなりますので、リージョンを指定する形になりますが、どのリージョンのワークスペースからも利用可能です。

注釈

ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス、ブロックストレージなどのゾーン/グループまで指定可能なメニューについては、"ゾーン/グループ" の選択項目で "zone1-groupX" というゾーンとグループがハイフンで組み合わせされたパラメーターを選ぶことでゾーン/グループの指定が可能です。例えば、zone1-groupa はゾーン 1 のグループ A に収容されることを意味し、zone1-groupb はゾーン 1 のグループBに収容されることを意味いたします。


各エリア、リージョンの情報

各エリア、リージョンの情報は以下のとおりとなります。

国名

エリア

リージョン名

データセンター名

ゾーン/グループ名

100%再生可能エネルギー導入済

日本

東日本

JP1

埼玉第1データセンター

ゾーン1/グループA

Y

ゾーン1/グループB

Y

JP4

東京第10データセンター

ゾーン1/グループA

Y

ゾーン1/グループB

Y

JP5

東京第2データセンター

ゾーン1/グループA

Y

ゾーン1/グループB

Y

JP7

東京第11データセンター

ゾーン1/グループA

Y

ゾーン1/グループB

Y

ゾーン1/グループC

Y

西日本

JP2

大阪第5データセンター

ゾーン1/グループA

Y

ゾーン1/グループB

Y

大阪第1データセンター

ゾーン1/グループC

Y

ゾーン1/グループD

Y

JP6

金楽寺データセンター

ゾーン1/グループA

Y

ゾーン1/グループB

Y

JP8

大阪第7データセンター

ゾーン1/グループA

Y

ゾーン1/グループB

Y

その他

JP3

弊社専用環境

ゾーン1/グループA

ゾーン1/グループB

GL1


警告

  • 2018 年 4 月 26 日に JP1 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2021 年 3 月 31 日に JP2 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2021 年 5 月 19 日に JP5 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2021 年 9 月 30 日に JP4 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2024 年 1 月 31 日に JP6 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。

注釈

<100%再生可能エネルギー導入済について>

  • クラウド拠点のデータセンターにおいて100%再生可能エネルギー(実質再エネ含む)を利用していることを指します。