1.1.8. 復旧メディアの作成及びリストア

本ガイドでは、Smart Data Platform(以下SDPF)環境のオフィシャルイメージテンプレートから作成したWindows Server 2022サーバーインスタンスのArcserveでのバックアップを、Arcserveの復旧メディア(ブートキット)を使用し、SDPFのサーバーインスタンスへ復旧(リストア)する方法を記載します。

1.1.8.1. 復旧メディアを作成する(Windows Server)

取得したバックアップをサーバーインスタンスへリストアする際に、Arcserveの復旧メディアが必要です。
以下手順より、復旧メディアの作成します。
復旧メディアの作成は、各OSで一度作成しSDPF上のイメージ保存領域にアップロードして利用します。
復旧メディアの作成方法については「4.7.1. Windows Server」をご参照ください。

1.1.8.2. イミュータブルスナップショットのインポート

  1. ArcserveUDPコンソールにて、イミュータブルスナップショットのインポートに必要となるリストア用フォルダーを作成します。
    任意の場所に、フォルダーを作成してください。
    本手順では、[Wasabi-RO-CRS-Datastore2]配下にインポート用のデータストア用フォルダを[Common]として作成します。
  2. [Common]配下に、インデックス ディスティネーション用フォルダを[Index]として作成します。

  3. ArcserveUDPコンソールにログインし、[復旧ポイント サーバ]画面を開きます。

  4. バックアップ取得した復旧ポイントサーバを右クリックし、[イミュータブル スナップショットの表示]を選択します。

  5. イミュータブルスナップショット画面にて、リストア元となるスナップショットを選択し、[リストア用のイミュータブル スナップショットのインポート]をクリックします。

  6. [データストア名]に新規のデータストア名を入力します。
    次に[データストアフォルダ]と[インデックスデスティネーション]を指定します。
    それぞれ[参照]をクリックし、事前に作成しておいたフォルダを選択します。
    ※本手順では、[データストアフォルダ]は、[Wasabi-RO-CRS-Datastore2]配下の[Common]、[インデックスデスティネーション]は、[Common]配下の[Index]を指定します。
  7. [自動マウント解除]、[暗号化パスワード]は任意で変更し[次へ]をクリックします。
    ※本手順では、[自動マウント解除]と[暗号化パスワード]は、デフォルト設定で進めます。
  8. [完了]をクリックします。

  9. 復旧ポイントサーバの一覧にリストア用のデータストアが追加されたことを確認します。

1.1.8.3. リストア先ボリュームの作成

  1. はじめに、SDPFポータル画面で、リストア先となるWindows Server 2022イメージを適用したボリュームを作成します。
    [サーバーインスタンス]>[ボリューム]>[ボリュームの作成]をクリックします。
  2. 以下を入力/選択し、[ボリュームの作成]をクリックします。


  • ボリューム名:任意で入力

  • 説明:任意

  • ボリュームソース:イメージ

  • イメージをソースとして使用する:リストア元サーバーのOS種別と同等のオフィシャルテンプレート

  • サイズ(GB):バックアップ元と同等または大きいサイズを選択

  • ゾーン/グループ:作成予定のインスタンスに合わせて選択

  • ボリューム種別:作成予定のインスタンスに合わせて選択(本手順では[Tyep-B]を選択)

警告

リストア時にリストアするOSと同じバージョンにリストアしてください。別のバージョンにリストアすると規約違反になります。

  1. SDPFポータル画面にて、[サーバーインスタンス]配下の[ボリューム]に指定したボリューム名のボリュームが作成されたことを確認します。

  2. 次に、このボリュームを起動不可の状態とします。
    作成したボリュームの[ボリュームの編集]をクリックします。
  3. [起動可能]のチェックを外し、[ボリュームの編集]をクリックします。

1.1.8.4. リストア先ボリュームの初期化

  1. 作成したボリュームを初期化します。
    初期化作業を行うための、Rocky Linuxインスタンスを作成します。(このRocky Linuxインスタンスは作成したボリュームを初期化するためのみに使用するので、本作業後は削除して構いません。またこの事例ではRocky Linuxを使用していますが他のLinuxOSでもかまいません。)
    [サーバーインスタンス]>[インスタンス]>[インスタンスの作成]をクリックします。
  2. [インスタンスの作成]画面が表示されるので、各タブにて項目を設定します。
    [詳細]タブにて設定します。
  • ゾーン/グループ:作成したボリュームに合わせて選択

  • インスタンス名:任意で入力

  • フレーバー(シリーズ): 作成したボリュームに合わせて選択(※本手順では、[V2B]を選択)

  • フレーバー(サイズ): 任意で入力(フォーマットに用いるだけのインスタンスなので最小構成で構いません。)

  • インスタンスのブートソース:イメージから起動を選択

  • イメージ名:Rocky Linuxサーバーのオフィシャルイメージを選択

※本手順では、[Rocky Linux 9.2]を使用しておりますが、Rocky Linuxのバージョンは、提供されているどのオフィシャルテンプレートを利用しても構いません。

  1. [データボリューム]タブにて設定します。 先に作成したボリュームを選択します。

  2. [ネットワーク]タブにて設定します。

  3. 利用可能なロジカルネットワークからこのインスタンスに設定するIPアドレスを選択し、選択済みロジカルネットワークにIPアドレスを設定します。 設定後、[インスタンスの作成]をクリックします。

  4. SDPFポータル画面の[サーバーインスタンス]>[インスタンス]画面にて、インスタンスが作成されていることを確認します。
    確認できたインスタンスを起動し、インスタンス名の項目をクリックして[インスタンス]画面を表示します。
  5. インスタンスの詳細画面にてインスタンス画面に入ります。

  6. コンソール画面で、[fdisk -l]を実行し、接続されているボリュームの確認をします。

    $ fdisk -l
    
  7. [/dev/vdb]に、ボリュームが接続されていることが確認できます。

  8. ext3形式で初期化を行います。[/sbin/mkfs.ext3 /dev/vdb]を実行します。

$ /sbin/mkfs.ext3 /dev/vdb
  1. 初期化が終了した後、本インスタンスはシャットダウンしてください。
[サーバーインスタンス]>[インスタンス]にてこのRocky Linuxインスタンスがシャットダウン済みになっていることを確認してください。
  1. 確認画面で[インスタンスの削除]をクリックします。

※ここでインスタンスの削除を行わない場合は、ボリュームメニューから、ボリュームを切断してください。
上記で作成したボリュームの管理画面の右端[▼]をクリックして、[接続の管理]を選択します。
[ボリュームの接続]画面が開くので、アクションの[ボリュームの切断]をクリックしてボリュームを切断してください。
*インスタンスの停止をしていないとボリュームの切断はできません。

以上で、リストア先ボリュームの作成が完了しました。

1.1.8.5. 復旧メディアのアップロード

  1. |[復旧メディアの作成]手順で作成したArcserveの復旧メディアを、SDPF上のイメージ管理にアップロードします。 | SDPFポータル画面の[サーバーインスタンス]>[イメージ管理]の[プライベートテンプレート/ISO]画面にて、[イメージの作成]をクリックします

  2. [イメージの作成]画面が表示されるため各項目を設定します。
    以下を入力または選択し、[イメージの作成]をクリックします。

* 名前:任意で入力

* 公開設定:任意で選択(本手順では、[Shared]を選択)

* イメージファイル: Arcserveの復旧メディアを選択

* 形式:[ISO-光学ディスクイメージ]を選択

1.1.8.6. リストア用の一時インスタンスの作成

  1. リストア用のインスタンスを作成します。(これはリストア先となるインスタンスとは異なります。リストアのためにArcserveで作成した復旧用イメージを展開するために一時的に使用するインスタンスで、復旧後は不要です。)

    注釈

    Windows2019・Windows2022の場合、リストア用の一時インスタンスの作成の前に下記リンク先(よくある質問)にあるAPIを実行してください。 「よくある質問:Windows2019/2022をArcserveでリストアしたところ、ブルースクリーンが出て起動できなくなった。 」

  2. [サーバーインスタンス]>[インスタンス]>[インスタンスの作成]をクリックします。

  3. インスタンスの作成画面が表示されるので、各タブにて項目を設定します。 [詳細]タブにて設定します。

* ゾーン/グループ:作成したボリュームに合わせて選択

* インスタンス名:任意で入力

* フレーバー(シリーズ): 作成したボリュームに合わせて選択(※本手順では、[V2B]を選択)

* フレーバー(サイズ): 任意で入力(復旧に用いるためだけのインスタンスなので最少構成でも可能な場合もございますが、リソース不足でリストア失敗するケースの報告もございますため、ある程度のリソースの適用を推奨いたします。)

* インスタンスのブートソース:イメージから起動を選択

* イメージ名:先に作成したArcserveの復旧メディアのイメージを選択

  1. [データボリューム]タブにて設定します。 先に作成したボリューム(リストア先となるボリューム)を選択します。

  2. [ネットワーク]タブにて設定します。利用可能なロジカルネットワークからこのインスタンスに設定するIPアドレスを選択し、選択済みロジカルネットワークにIPアドレスを設定します。

  3. 上記を設定後、[インスタンスの作成]をクリックします。
    SDPFポータル画面の[サーバーインスタンス]―[インスタンス]画面にて、インスタンスが作成されていることを確認します。

1.1.8.7. リストア

  1. リストア用の一時インスタンスを起動し、インスタンス名の項目をクリックして[インスタンス]画面を表示します。

  2. インスタンスの詳細画面にて、[コンソールのみを表示するにはここをクリックします。]をクリックし、コンソール画面を表示します。

  3. インスタンスの画面を表示すると、以下のように自動でArcserveの[BARE METAL RECOVERY]画面が表示されます。
    ※ここからArcserveの機能でバックアップファイルから上記の空ボリュームにデータをリストアします。
    [キーボードレイアウト]を選択します。ここでは[日本語]を選択しています。[Next]をクリックします。
  4. [リストアソースの種類を選択する]画面にて、[Arcserve Unified Data Protection のバックアップからリストアする]が選択されていることを確認し、[次へ]をクリックします。

  5. 次の画面にて、ネットワークの設定を行います。画面左下の[ユーティリティ]をクリックし、[ネットワークの設定]をクリックします。

  6. リストア用に作成したインスタンス(一時インスタンス)のIPアドレスを入力します。入力後[OK]をクリックします。※入力前に任意のアダプタを選択してください。

  7. リストアするバックアップデータの参照先を選択します。[復旧ポイントサーバー]にバックアップを保存した場合、下記画面の[参照]から[復旧ポイントサーバから参照]をクリックします。

  8. 復旧ポイントサーバーの[ホスト名]、[ユーザ名]、[パスワード]を入力し、[プロトコル]を[HTTPS]に変更します。その後[接続]をクリックします。

  9. [データストア]を選択すると[ノード]が表示されるので、リストアする[ノード]を選択し、[OK]をクリックします。

  10. 下記のような画面にバックアップファイル情報が表示されます。[次へ]をクリックします。

  11. 下記画面に戻るので[拡張モード]を選択し、[次へ]をクリックします。

  12. [BMR]ポップアップ画面が表示されたら[はい]をクリックします。

  13. 上段がリストア先のディスク/ボリュームレイアウト、下段がバックアップデータのディスク/ボリュームレイアウトです。
    正しく設定されていることを確認して、[次へ]をクリックします。

※複数ボリュームをリストアする場合

複数ボリュームをリストアする場合、以下のように上段のリストア先ディスク/ボリュームにバックアップデータが未設定の状態になる場合があります。

その場合は、上段のリストア先ディスク/ボリュームで設定するボリュームを選択した後、[操作]から[プライマリパーティションの作成]を選択して、バックアップデータをすべて設定してください。
(すでに設定されている場合で、変更したい場合は、[操作]の[ボリュームの削除]で設定を解除してから再度[プライマリパーティションの作成]を選択します。)

[ボリュームの作成ウィザード]画面で、設定するバックアップディスク/ボリュームを選択し、[完了]をクリックします。

設定されたことを確認します。同手順で、バックアップディスク/ボリュームをすべて設定し、[次へ]をクリックします。

  1. [ディスク変更のサブミット]画面で、[サブミット]をクリックします。

  2. [OK]をクリックします。

  3. 以下の画面が表示されるので、[OK]をクリックします。

  4. リストアが始まります。
    [復旧後、システムを自動的に再起動する]のチェックを外しておきます。
    (このリストア用のインスタンスでは再起動しません。ここでSDPF上で作成したボリュームを別途作成するインスタンスで起動させるため、ここではチェックを外します。
  5. リストアが完了すると[次へ]ボタンがアクティブになるので、クリックします。

  6. この画面が表示されたら、SDPFポータル画面のコンソール画面を閉じます。
    注意:再起動ボタンは押下しません。

以上で作成したボリュームにバックアップしたファイルがリストアされました。

1.1.8.8. インスタンスの作成

  1. 一時インスタンスを用いてリストアを行ったボリュームを使って、新規にインスタンス(リストアサーバー)を作成します。
    SDPFポータル画面の[サーバーインスタンス]>[インスタンス]にて、上記のインスタンスの下記画面の[インスタンスの起動]欄の[▼]をクリックします。
  2. インスタンスの停止を選択します。


※リストアのために一時的に作成したインスタンスは以後は不要です。任意に削除してください。

  1. 作成したボリューム(上記のArcserveでリストアしたボリューム)の[ボリュームの編集]欄の[▼]をクリックして、[接続の管理]を選択します。
    [ボリュームの接続]画面が開くので、アクションの[ボリュームの切断]をクリックしてボリュームを切断してください。
    ※インスタンスの停止していないとボリュームの切断はできません。
  2. 作成したボリューム(上記のArcserveでリストアしたボリューム)を編集します。[ボリュームの編集]をクリックします。

  3. ボリュームの編集で[起動可能]にチェックを入れ、[ボリュームの編集]をクリックします。

  4. 次に新規にインスタンス(リストアサーバー)を作成します。[インスタンスの作成]をクリックします。

  5. [インスタンスの作成]画面が表示されるので、各タブにて項目を設定します。

    [詳細]タブで以下を入力/選択します。

    * ゾーン/グループ:作成したボリュームに合わせて選択

    * インスタンス名:任意で入力

    * フレーバー(シリーズ): 作成したボリュームに合わせて選択(※本手順では、[V2B]を選択)

    * フレーバー(サイズ): 任意で入力(復旧したいリソースサイズ)

    * インスタンスのブートソース:[ボリュームから起動]を選択

    * イメージ名:上記でリストアしたボリュームを選択

  6. [ネットワーク]タブにて設定します。
    利用可能なロジカルネットワークからこのインスタンスに設定するIPアドレスを選択し、選択済みロジカルネットワークにIPアドレスを設定します。
    上記を設定後、[インスタンスの作成]をクリックします。
  7. SDPFポータル画面の[サーバーインスタンス]>[インスタンス]画面にて、インスタンスが作成されていることを確認します。

  8. インスタンスの詳細画面にてインスタンス画面に入ります。

  9. OSが正常に起動していることを確認します。
    その後、必要な設定を実施します。

以上でサーバーインスタンスへのリストアは完了です。