Smart Data Platformの2017年1月1日のうるう秒に関するおしらせ(2016/12/20更新)

クラウド/サーバー

2016年12月20日 (2021年4月28日:更新)

平素よりSmart Data Platformをご利用いただき誠にありがとうございます。本サービスのうるう秒対応に関するご案内をいたします。

[2016/12/20更新箇所]

・「Cent OS, Red Hat Enterprise Linuxをベアメタルサーバーにてご利用の場合」追記
・「Ubuntuをベアメタルサーバー、サーバーインスタンスでご利用の場合」追記
・「Core OSをベアメタルサーバーでご利用の場合」追記

 

[2016/12/9更新箇所]

・ロードバランサー(NetScaler VPX)、ファイアウォール(Brocade 5600 vRouter)などを含む、Smart Data Platformサービス基盤への影響がないこと、および以下のOSに関する設定を追記

・「Cent OS, Oracle Linux, Red Hat Enterprise Linuxをご利用の場合」

対象OSにRed Hat Enterprise Linux for SAP Applicationsを追加

項番3の手順追加

・「Red Hat Enterprise Linux for SAP HANAをご利用の場合」

 

背景

以下のとおり、2017年1月1日の8:59:59と9:00:00(JST)の間にうるう秒の調整がされることが、NICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)より発表されました。
https://www.nict.go.jp/press/2016/07/08-1.html

うるう秒の対応について

うるう秒を挿入する動作は、うるう秒をサポートしている上位 NTP サーバからうるう秒の調整に関する情報 (Leap Indicator) を NTP クライアントが受信することで調整が行われます。当社が提供する共通機能ゲートウェイのNTPサーバにつきましても、Leap Indicatorが挿入されます。その際に、クライアントOS側で時刻戻りが発生し、上位アプリケーションが影響を受ける場合がございます。その影響を最小にしていただくため、Smart Data Platformで提供しているオフィシャルテンプレートなど、各OSのslewモード設定方法の一例について、ご案内致します。

なお、ロードバランサー(NetScaler VPX)、ファイアウォール(Brocade 5600 vRouter)など、Smart Data Platformサービス基盤につきましては、サービスへの影響がないことを確認しております。

※各アプリケーションがうるう秒の挿入により気をつけるべき点、設定の留意点については、各アプリケーション事業者へご確認ください。

※下記は、オフィシャルイメージテンプレートの初期設定のままご利用されている場合の案内となっております。

 

・CentOS、 Red Hat Enterprise Linuxをベアメタルサーバーでご利用の場合

初期設定では、時刻同期にはntpdを利用しておりますが、提供時点のntpdには不具合が存在するため、以下手順にて、最新版へのアップデート、並びにslewモードの設定を実施ください。

1.yumでntpを最新版にアップデートを実施ください。

2./etc/sysconfig/ntpd に-xを追加してください。

(例) OPTIONS=”-g -x”

3.systemctl restart ntpdを実行し、ntpを再起動してください。

 

・CentOS、 Oracle Linux、Red Hat Enterprise Linux、Red Hat Enterprise Linux for SAP Applicationsをサーバーインスタンスでご利用の場合

初期設定では、時刻同期にはchronyを利用しております。提供時点のchoronydには不具合が存在するため、以下手順にて、最新版へのアップデート、並びにslewモードの設定を実施ください。

1. yumでchronyを最新版にアップデートを実施ください。

2. /etc/chrony.conf に leapsecmode slewを追加してください。

3.systemctl restart chronydを実行し、chronyを再起動してください。

 

・Red Hat Enterprise Linux for SAP HANAをベアメタルサーバーでご利用の場合

ご利用開始時の設定では、時刻同期にはntpdを利用し、STEPモードで動作します。kernelへのうるう秒の挿入を避けるため、以下の手順にてslewモードの設定を実施ください。

1. /etc/sysconfig/ntpdのオプションに-xを追加してください。
(例) OPTIONS=”-x –u ntp:ntp -p /var/run/ntpd.pid -g”

2.設定を反映させるため、ntpdを再起動してください。

 

・Ubuntuをベアメタルサーバー、サーバーインスタンスでご利用の場合

1.Launchpadより、ntp_4.2.8に該当するパッケージをダウンロードします。
LaunchpadのNTPパッケージがダウンロードできるURLはこちら
2.同パッケージを利用してNTPをアップデートします。
3./etc/default/ntpのオプションに-xを追加してください。
(例) NTPD_OPS=’-g -x’
4. /etc/init.d/ntp restartを実行し、ntpdを再起動してください。

 

・CoreOSをベアメタルサーバーにてご利用の場合

cloud-initにて、slewモード設定を実施ください。

 

・Windows Serverをベアメタルサーバー、サーバーインスタンスでご利用の場合

以下の通り、Windows Server、並びにSQL Serverはうるう秒を意識した動作を実施しない旨、Microsoftから案内されております。弊社オフィシャルイメージテンプレートで提供しているWindows Server、SQL Serverは「うるう秒」の影響をうけません。

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2722715

なお、slewモードの設定方法については、以下を参照ください。

https://blogs.technet.microsoft.com/jpntsblog/2013/02/28/step/

 

・vSphere ESXiをベアメタルサーバーでご利用の場合

VMWare社より、ESXiは影響を受けない旨が公表されております。詳細は以下を参照ください。

https://kb.vmware.com/kb/2121190

なお、slewモードの設定方法については、以下を参照ください。

https://kb.vmware.com/kb/2121016

 

注意事項

掲載内容は各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。そのため、お客さまご自身での動作確認をお願いいたします。