v4フレーバーでOSハングが発生する事象について

vSphere

2024年3月15日 (2024年11月8日:更新)

事象概要

ハイパーバイザーメニューのv4フレーバーにおいて、特定OSバージョンおよびNICドライバーバージョンとの組み合わせで、OSハング(PSoD:Purple Screen of Death)する事象が確認されております。条件は以下の通りです。

OSバージョン      :ESXi 7.0 u3c
NICドライバーバージョン: i40en 1.11.1以下
NICファームウェアバージョン:8.5以上(ESXi から確認できる NVM version)

対処方法

問題を回避するためには、お客さまにて以下の手順でNICドライバーバージョンを2.2.7※にアップデートいただく必要がございます。お手数ですが、ご対応いただきますようお願い申し上げます。

※NICドライバーのバージョンは、ファームウェアバージョンと互換性があるものを選択する必要があります。詳細は以下のCompatibility Guideでご確認ください。(v4フレーバーの場合の情報となります)
VMware Compatibility Guide – I/O Device Search

  1. NICドライバーのzipファイルを入手します。

    • VMware Customer Connectでダウンロード可能なアカウントをお持ちでない場合は、個別にお渡ししますので、チケットにてお問い合わせください。

    • VMware Customer Connectでダウンロード可能なアカウントをお持ちの場合は、NICドライバーのzipファイルを以下のサイトからダウンロードします。

【ドライバーのダウンロードサイト】
https://customerconnect.vmware.com/downloads/details?downloadGroup=DT-ESXI70-INTEL-I40EN-2270&productId=974

  1. 対象ESXiホストをメンテナンスモードにします。

    • 事前に対象ESXiホスト上で実行中のVMは停止するか、別のESXiホストに移動してください。

    • vSphere Client で、[ホーム] > [ホストおよびクラスタ] に移動し、ホストを選択します。

    • ホストを右クリックして [メンテナンス モード] > [メンテナンス モードへの切り替え] を選択します。

  2. 対象ESXiホストの/tmp に NICドライバー の zip ファイルを配置します。

  3. 対象ESXiホストに ssh でログインします。

    • sshが有効になっていない場合は、有効にします。

  4. /tmpに移動し、以下のコマンドでzipファイルを解凍します。

    • # unzip Intel-i40en_2.2.7.0-1OEM.700.1.0.15843807_19789371-package.zip

  5. 以下のコマンドで NICドライバーのバージョンおよび適用可否を確認します。

    • バージョンの確認コマンド
      # esxcli software component list | grep i40en

      (出力例)
      Intel-i40en Network driver for Intel(R) X710/XL710/XXV710/X722 Adapters 1.11.1.31-1vmw.703.0.20.19193900 1.11.1.31-1vmw VMware 01-12-2022 VMwareCertified

    • 適用可否の確認コマンド(ドライラン)
      # esxcli software component apply -d /tmp/Intel-i40en_2.2.7.0-1OEM.700.1.0.15843807_19789371.zip --dry-run

      (出力例)
      Installation Result
      Components Installed: Intel-i40en_2.2.7.0-1OEM.700.1.0.15843807
      Components Removed: Intel-i40en_1.11.1.31-1vmw.703.0.20.19193900
      Components Skipped:
      Message: Dryrun only, host not changed. The following installers will be applied: [BootBankInstaller] Reboot Required: true

  6. 6でコマンドの出力結果に問題なければ、以下のコマンドで NICドライバーのアップデートを実施します。
    # esxcli software component apply -d /tmp/Intel-i40en_2.2.7.0-1OEM.700.1.0.15843807_19789371.zip

    (出力例)
    Installation Result
    Components Installed: Intel-i40en_2.2.7.0-1OEM.700.1.0.15843807
    Components Removed: Intel-i40en_1.11.1.31-1vmw.703.0.20.19193900
    Components Skipped:
    Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.
    Reboot Required: true

  7. 対象ESXiホストを再起動します。(7の最後で Reboot Requied: trueと出力されているため)

    • vSphere Client で、[ホーム] > [ホストおよびクラスタ] に移動し、ホストを選択します。

    • [アクション] メニューで [電源] > [再起動] をクリックします。

    • 操作を行う理由を入力し、[OK] をクリックします。

  8. 以下のコマンドで NICドライバーのバージョンおよび正常に適用されたことを確認します。

    • バージョンの確認コマンド
      # esxcli software component list | grep i40en

      (出力例)
      Intel-i40en Network driver for Intel(R) X710/XL710/XXV710/X722 Adapters 2.2.7.0-1OEM.700.1.0.15843807 i40en-2.2.7.0 Intel 05-12-2022 VMwareCertified

  9. 対象ESXiホストのメンテナンスモードを解除します。

    • vSphere Client で、[ホーム] > [ホストおよびクラスタ] に移動し、ホストを選択します。

    • ホストを右クリックして [メンテナンス モード] > [メンテナンス モードの終了] を選択します。

更新履歴

更新日 更新内容
2024年03月15日 初版
2024年03月27日 対処方法 項番1の記載を修正